一番奥深い知識~アウト・オン・ア・リムより~

dokusho6

時が経ち、読み返してみると、自分自身の成長に驚くことがあります。

当時は理解できなかったことが、腑に落ちるようになっていたり、ふいにある一文が心の奥深くに浸透して、わかったつもりでいてもそうではなかったんだなぁ、と自分を謙虚にさせてくれたり・・・。

そういう自分自身の変化を感じさせてくれる本との出会いもまた財産ですね。

今回は、そんなわたしの本の中からご紹介させていただきますね。

アウト・オン・ア・リム (角川文庫)

精神世界にご興味のある方ならご存知の方もおおいかもしれませんね。

ハリウッド女優シャーリー・マクレーンの自伝的小説です。

すでに社会的成功もおさめ、充実した人生を送っていると自他ともに認めている彼女が、「四十代の初めに、本当の自分自身に触れた」体験をもとに小説にしたてたものです。彼女は、それを「自分自身への旅」だとも言っています。

「わたしたちは何者か?」

このシンプルかつ素朴な質問の答えを、どう見出すかによって人ひとりの人生がかわってきます。

より良き人生を歩めるような答えを導き出すことができる人たちが増えるほど、この世界の未来は明るいものになるでしょう。

しかし、そうでないなら、この世界はますます混沌を極めることでしょう!

この本には、その問の答えのひとつが導き出されています。

今回読み返してみて、思わず付箋をつけてしまった箇所が三ケ所ありました。

そのうちの一つを、ブログ「レイキのある暮らし」の方でご紹介させていただきました。

ここでは、もうひとつの箇所をご紹介させていただきますね。

一番大切な鍵は、あるがままを受け容れるということなんだ。それに自分自身を受け容れること。自分自身を受け容れられなかったら、他の何物も受け容れることができないんだ。自分自身を受け容れるためには、自分を知らなければならない。自分自身を知るというのは、すべての中で一番奥深い知識だよ。

思わずうなってしまいました!

「自分自身を知る」ということ。

実は、レイキの実践においても非常に重要なことなんですね。

自分自身を知ることができた分だけ、自分を受け容れることができる(=自分を愛することができる)ので、自分自身を理解するほどにリラックスして安心するからです。(リラックスした自然な在りようというのがレイキの流れを加速します。)

そして、自分を知る(愛する)ことができた分だけ、人にもやさしくなれます。

人を愛したいと思うなら、まず、自分を知ることが近道なんですね。

自分ってこんなヤツだよなぁ、とそのまんまを認められるようになると、人や世界にも寛大になれます。

そうなった時はじめて、「自分=他者」であることがわかります。自分に向けられる視点は、そのまま他者や世界にも向けられるからですね。

では、自分を知るためにはどうしたらよいのでしょう?

それは、自分を「感じる」ことです。

「今、自分が何を感じているのか?」

「今、自分がどう感じているのか?」

そうした観察することができてはじめて、本来の自分を知ることができます。

こうしなければならない、こういう風にするべきだ、など、わたしたちは、子供のころ教えられた情報を元に自分の行動を規定してしまったり、大人になってからも、日々あふれる情報の中、本当の自分が望むものが分からなくなっている場合があります。

「感じること」は、そうした本来の自分ではない情報から自分を自由にする大切な初めの一歩です。

自分で「感じる」ことができてはじめて、自分の「選択」ができます。

自分の体に手を当てることも、自分を「感じる」ことです。

手を当てた時、手のひらにどんな感触が伝わってくるのか、体がどんな風に感じているのか・・・。

どんな感覚にも心を開いて、どんなに小さな変化でも大切にしていくと、感じることが上手になっていきます。

自分が感じたことを、打ち消さないで信頼すること。

これは、ヒビキを感知する能力を高めていく上でとても大切な心の態度です。

自分にたくさんたくさん手を当てていくと、それまでの人生で蓄積された気の歪みが少しずつではありますがリセットされていきます。その結果、本来の自分らしさが自然と現れてきます。

レイキの実践そのものが「自分を知る」ということでもありますね。

だからこそ、レイキの学びに終わりはありません。

アウト・オン・ア・リムの中でも、シャーリーが、自分が体験している新しい世界を、迷いながらも受けいれていく過程がとても興味深いですよ。

よかったら、ぜひお手にとって、シャーリーとのドキドキ&ワクワクをたのしんでみてくださいね。

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