生まれてくる子供たちとレイキ1
★ レイキは子供たちへの何よりのギフト
生まれる前から母親がレイキに親しんでいることは、生まれてくる子供にとってとても幸運なことです。
レイキがその存在の持つ本来の力を活性化し、整えてくれるからです。
これが生まれてくる赤ちゃんにとっては、なによりのギフトになるんですね。
その影響がどんな風に発現してくるか・・・。
それが個性です。
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たとえば、お腹にやどった瞬間からレイキを受けてきたわたしの姪は、とにかく元気です。
今は一年生になりましたが、体の反応もよく、風邪を引けば熱をだしてすぐに冷えを解消しています。
季節や環境の変化への対応のよさは、エネルギーに弾力があり元気な証拠です。
実は、ちょっとした不調和や風邪などは、体が変わりたいというチャンスでもあるので、そのタイミングにレイキをしっかりしておくと、原因となっている冷えやエネルギーのアンバランスが解消されやすく、病気を経過するたびに健康の質がアップしていきます。
レイキをしなくても病気は治っていきますが、長引くこともありますし、レイキをしてはじめて解消していくことのできる冷えやエネルギーのアンバランスは残ったままです。(人の体というもの、エネルギーが不足すると、健康レベルを一段おとして、つまり治癒活動をあとまわしにして、命を維持する場合もあるのです。)
ですからご家庭では、ご家族が病気の時はなおさらしっかりとめんどうがらずに手間暇かけてレイキをしておくことが未来のしあわせにもつながります。
愛情表現も豊かで自分の気持ちをストレートに表現し、日々のできごとにも好奇心をもって積極的に楽しんでいます。その在りようには、自分の子供時代を振り返ってみるに、目を見張るものがあります。
胃腸も元気で食欲も旺盛です。幼稚園に入園する前までは、それはそれはふっくらしておりましたが、熱を出して風邪をひくたびにスリムになって(成長過程におけるまさに変容といった感じでした。)、今やスタイル抜群のおチビさんです。相かわらずよく食べますが。
とても存在感のある子供でもあります。
もともとそういう質をもって生まれてきたのだと思いますが、生まれる前、そして生まれた後も2歳くらいまではレイキを頻繁に受けていたので、その質が十二分に花開いているのを感じます。
最近では覇気がなく存在感の薄い子供たちも多い中、ちょっと目を引くくらい光るものがあります。身内のひいき目もあるかもしれませんが、他の人の姪に対する反応を観察しているとそれがよくわかります。
彼女にとって、もはやレイキは日常のひとつ。不調や病気の時は、「レイキして!」というのが常です。父親はこういうことには懐疑的ですが、病気の娘から「レイキをして」と言われると、いやいやながらも手を当てているそうですよ。
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他にも、こんな例があります。
生まれる前から障害があるとわかっていたお孫さんに、娘さんのお腹の上から手をかざしていたら、ぐ~るぐるぐるぐる~、と動く感覚が伝わって来たという女性のお話によると、生まれた時、お医者さんから、「同じ障害を持っている子たちの中でこんなに元気な子は見たことがない」と驚かれたということでした。
娘さんに会うたびに、お腹の上から手をかざしていたそうです。
その障害は、生まれてすぐに開腹手術をする必要があるのものでした。
ある時、その女性が、胸から腹部にかけて切り開かれた跡のあるお孫さんの体の写真を見せてくださいました。
お孫さんに会う度に手を当てていた胸のあたり(傷口の上半分)は一段色が明るく傷跡もうすくなっているのがわかりました。しかし、下半分はレイキする手が触れていなかったので、その部分との差がはっきりとわかるほどでした。
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また、妊娠中にレイキのことを知り、出産するまでおよそ2週間に一度のペースで風の城のレイキヒーリングを受けてくださったお客様の例では、生後一月程度で首がすわり、普通に首をたててお座りもするんです!と驚きのご様子をお伺いしました。
その写真をご友人に見せたところ、「とても生まれて1月しかたっていない赤ちゃんとは思えない」と、すでに一児の母でもあるご友人にも驚かれたそうです。
わたし自身も、この赤ちゃんの生後6か月ほどたった頃のお写真を拝見する機会があったのですが、潤沢なエネルギーと存在感のある雰囲気が伝わってきました。
ちなみに、このお母さまは、妊娠中に出会ったレイキのすばらしさを実感し、出産されるまでに風の城で身に着けてくださいました。寝かしつける折など、「少しの間でもレイキをしているんです。」と母さまのお話でした。
★ 出産時のレイキ
とはいえ、出産といえば今や医療のテリトリー。
出産に備えて直前までレイキをしたくても、かなわない場合がほとんどでしょう。
しかし、レイキをはじめさまざまな民間療法が盛んだった戦前の記録を見ると、なかなか興味深い記述に出会うことができます。
分娩前の治療要領。陣痛は、自然の発動であるが、母体に非常な苦痛を与へるものであるから、此の苦痛を減少せしむる必要がある、是が為には、最初の陣痛時に三十分ないし一時間、子宮の治療をして置くと大抵分娩直前迄痛まないのが普通である。・・・
分娩時の要領は、第十六図の如く産婦の腰(腰椎の下部)に手を当てて治療するのである。この際、産婦に氣を取られず、治療心理を保って、強力な霊氣を腰椎に送らねばならぬ。すると最初は微弱な感じであるが 夫れが次第次第に強く感ずるようになって来る。この時母体は、全身の筋肉が収縮作用を起こして分娩状態となる。それと同時に胎児も次第に、適当な位置に進んでくる。
母体と胎児と治療者の手と三者が、自然に統一されて触手感も益々強度になるのである。
この調節は分娩の真髄であって生理的の準備が完結するからであって、この触手感が最高点に達した時が分娩時である。( 霊気と仁術 富田流手あて療法 より抜粋 )
この後の下りには、分娩後の後産排出のためのレイキの要領が書かれています。
ご紹介したのは、「 霊気と仁術―富田流手あて療法 」です。
引用にあたって漢字など、表記を現代のものに変えさせてもらった部分が多々ありますこと、ご容赦ください。また、文中の「治療」ということばは、「手当て」と読み替えてください。
臼井霊気療法学会で霊気を学び、その後独立され、ご自分の流派をつくられた富田魁二さんという方の本です。
現代の口語調ではありませんし、旧字体も多く、けっして読みやすくはありませんが、手当の実体験を記したものとして非常に勉強になります。わたしも、妹の妊娠時には、この本の妊娠に関する下りを読んで参考にさせていただきました。
他にも、妊婦中の母体や胎児へのレイキの効能が詳しく書かれています。
★ kaoruの体験 ~出産直前のレイキとその後の遠隔~
しかし、体験が一番の学びになります。
ささやかながら、わたしの体験も当時の記録からご紹介させていただきますね。妹が姪を出産する日のなつかしい想い出です。
昨日の朝、9時半頃。「破水したから病院に行く」と、妹から連絡がありました。その頃、わたしはレイキの仕事で外出していました。
夕方、仕事が終わって、その足で病院に向かいました。移動中、遠隔でレイキをしてみると、案外と「ひびき」は落ち着いています。まだ生まれてないのか。もう生まれたのか・・・。
病院にかけつけると、彼女は分娩待機室のベッドにいました。陣痛の間隔が狭まってきてはいますが、直前の診察では、子宮口が十分に開いておらず初産でもあるので、分娩はまだ先だろうとの見立てでした。
破水して24時間以内に分娩が始まらない場合は、陣痛促進剤を使うことになっていると聞き、少しでも自然な分娩のサポートになればと、早速レイキをさせてもらいました。
仰向けに寝ている妹の仙骨のあたりに手を当ててみました。(わたしの手はベッドと妹の体に挟まれています)しばらくすると、次第に熱くなり、今までに感じたことのない激しい熱感と、仙骨の内側から押されるような強烈なエネルギーを感じました。とにかく、熱い!熱すぎてもう自分の手の存在がわからなくなる程でした。
それは、がたがたと音を立てて、破壊的なエネルギーを発しながら生まれようとする命に触れた瞬間でもありました。自然の営みを前にして為す術などあるものか・・・そんな思いすらよぎりましたが、わたしにできることは手を当てることだけです。どんな状況であろうとも、穏やかに心地良く・・・。すぐにいつものレイキの感覚に立ち返って静かにレイキを続けました。
そのまま手を当てていると、猛烈に熱くなった状態がしばらくつづいた後、少し落ち着いて熱感が引いていきました。面会の終了時刻まで、約1時間ほどレイキをしていましたが、3回(4回かも)くらいこのエネルギーの波がありました。
帰宅後、簡単に食事を済ませた後、遠隔をしてみました。遠隔をするなら「今」だろうと感じたのです。
すると、しだいに遠隔にしては激しい「ひびき」が始まりました。手だけでなく、私の体の方にまで、その振動が響き渡る感じです。ものすごく陣痛が激しくなったのか、分娩が始まったのか・・・わかりませんが、そのまま遠隔を続けました。1時間位して、ふともういいかなと感じたので、いったん終えました。
後から分かったことですが、ちょうどこの頃、新たな命が産声をあげた瞬間だったそうです。入浴後、再び遠隔を始めた時には、反応はあるのものの、先程のような激しい「ひびき」はもうありませんでした。
わたしが帰った後に、陣痛の間隔が短くなり、あれよあれよという間に出産となったそうです。助産師さんも、子宮口があっという間に全開になり、驚いていたそうです。
レイキをした後に事態が急変したということで、レイキで吸収したエネルギーを妊婦さんと赤ちゃんが上手く使ってくれたのかもしれません。
ちなみに、わたしが病院を出たのが19時30分頃。
赤ちゃんが生まれたのが21時23分です。生まれるという、この世での命の始まりの瞬間。そのたくましい「命の音」に触れる機会をいただけたこと、心より感謝いたします。
読み返してみると当時の感動が蘇ってきます。
なかなか妊婦さんに寄り添う機会はありませんが、多くの方がレイキを身に着けて、ご自分の身近な方が出産されるおりにはぜひともレイキを活用したいただきたいと願っています。
妊娠から出産前後にかけて、母体や胎児に丁寧にレイキを使っていくことで、回避できるネガティブな事態があるでしょうし、肯定的な現象も観察されることでしょう。
次回は、生まれたばかりの赤ちゃんへのレイキと、出産後のレイキについてつづる予定です。