最後の最後に残るもの
「手放す、という意味がはじめて理解できたかもしれません・・・。」
そうおしゃったお客様は、その心情をこんな風にも吐露してくれました。
ずっと手放したい手放したいと思っていたけれど、どうすればよいのわからなかった、と。
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風の城のレイキヒーリングは、ヒーリングの時間だけでおよそ100~120分(トイレ休憩・水分補給など含みます)。その前後には、丁寧にお話しをお伺いする時間も十分にございます。
それは、話をじっくりと聞いてもらうという体験が癒しの過程においてとても大切だからです。
話にきちんと耳を傾けてもらっているという安心感は、丁寧に扱われている、大切にされているんだという信頼につながります。
安心と信頼の中で、人は初めて心の鎧を脱ぎ捨て本音を語ることができます。
冒頭のお客様の感慨は、そんな風の城でのひとときを経て沸き起こったものでした。
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レイキを続けていても、どうしても逃れられない何か、安らぎとは程遠い何かが自分の中にあることは、かえってレイキをすればするほど氣づいてしまうものではないでしょうか。
それは、レイキにより光が強まる程に、また心の闇も強く浮き上がってくるものだからです。
そんな時こそ歩みを止めて、その闇に心を開くこと。
人間の中には良いものも悪いものも全部あり、光を見ることを覚えた後は、今度は闇をどのように理解するのかという過程が待っているのです。
豊かな人間性と魂の成長を求めるのならば、この過程を欠かすことはできません。逆に、ここを超えられないと、そこでその人のレイキへの理解も止まってしまうでしょう。
レイキの理解は、その人の意識の広がりと深さに呼応するからです。
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人は誰しも、嫌なもの、苦手だと思うものから逃れたいものです。
しかし、逃れても逃れてもそれを忘れてしまうことはできません。一時は、何かの氣ばらしで自由になれても、また思い出してしまうからです。
逃げれば逃げるほど、その闇はあなたにとって力を増します。
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逃れたいのならば逆に飲み込んでしまったほうが、そのものから自由になることができます。苦手だと思うもの、嫌だと感じる出来事についてこそ、それを自分の中でしっかりと味わうことです。
つまりその方法とは、そうした対象から逃げるのではなく、逆に自分の中に入れてあげることです。
初めは怖いかもしれません。
少し勇氣のいることかもしれません。
それでも、思い切って自分の中に入れてみたら、「自分の中に入れたもの」と自分との間に湧き上がってくるものを観察してください。
その感触に心を開き、沸き起こる考えや感情を恐れることなく味わいつくしてください。
味わいつくしている過程そのものが癒しであり、闇を理解するチャンスです。
味わいつくす時間は長くてもかまいません。氣の済むまでずっと一緒に居ればよいのです。
慣れてこれば、ふと、想いだしては味わう、そんなこともできるようになって来るでしょう。
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ただしこの方法は、疲れ切って体力精神力が落ちている時には決して行わないでください。
ネガティブな力に飲み込まれてしまってうまく行きません。
比較的氣分がよく、自分自身が囚われていると感じている問題に取り組む心身の余力がある時にチャレンジすると良いでしょう。はじめは、発霊法や自己ヒーリングを行った後に行うのもお勧めですね。
機が熟している場合には、冒頭のお客様が体験したような深い氣づきが訪れることでしょう。
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わたしは、自分の心の中に不穏がうごめく時、いつでもこの方法を実践しています。
その対象を自分の中にいれてぎゅっと抱きしめます。
時に、世の痛みや悲しみも、こうしてぎゅっと抱きしめることで、それが自分自身のものであるということも受け容れます。
そうして味わいつくした後は、光に満ちた源だけが残ります。それはまるで、おだやかな海の水面のきらめきのように静かで美しいものです。