父の愛犬モモとの散歩。
還暦のお祝いに、妹と一緒にプレゼントしておよそ15年。
今やすっかりおばあちゃん。
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一緒に散歩をしていても、帰り道がわからないようで、あさっての方向に歩いて行ったり、リードを握っているわたしにぶつかってきたり!!!
ちょっとボケがはいってきてるかなー。
足元もおぼつかなく、歩く速度も本当に遅い。
よくある犬の散歩の風景は、飼い主の少し先をお尻を振ってうれしそうに歩いていく犬の姿だが、モモの場合それはあてはまらない。
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ある時、公園の階段を数段、一緒に降りている時だった。
まだその時、モモのことをよくわかっていなかったわたしは、後ろからついてくるモモの方をよく見ずにトントントンと先に階段を下りていた。
どどどっという音に振り向くと、足元をもたつかせながら、斜めに階段を転げ落ちんばかりのモモの姿が!
幸いリードは短めに握っていたので、完全に転げ落ちてしまうことはなかったけれど、ほんの数段の浅い階段でも足がもつれてしまうことがあるんだな、とモモのことにひとつだけ詳しくなった。
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先日。
その同じ階段を一緒に降りた時。
わたしは、モモがその階段の前に至るのをきちんと確認し、モモを氣にしながらゆっくりと階段を下りた。
ももの姿を見守っている自分。
氣がつくと、わたしはとてもおだやかでやわらかい感触の中にいた。
多くの場合そうだとは氣づかずに見過ごされてしまうかもしれないけれど、それに氣づいた時にはじめて、ああぁ!と心の底から驚嘆してしまうような・・・。
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自分が発するもの。
それをまず体験するのは自分。
それが良きものである場合は、その恩恵を最初に受け取るのもまた自分。
そんなことを想った。
見守る。
その態度の底にあるのは、相手を思いやるやさしい氣持ち。
そしてその根本にあるのは、相手も自分と同じ命だという共感と相手への敬意。
若い頃は、この手のことには全く無頓着だったわたしだが、こういう事を実感し理解して生きるようになってから、心は穏やかで世界は美しい。
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同じ日。
病室で過ごす父に寄り添う間に、こんな本を見つけました。
もう何年も前かな?かなり話題になっていたように記憶しています。
父と一緒に懐かしい「水戸黄門」の再放送をみながら、ざっと目を通しました。
良き言葉、美しい信念の数々・・・。
心が洗われ、励まされました。
「自分の想いが体験することを決めるよ・・・。」
父の言葉や行動に一喜一憂しがちな母にも、勧めておきました。
もちろん父にも読んでもらえたら嬉しいのだけど。
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ふたりのために私がでること。
わたしはわたしで、しあわせだと実感するところから、ふたりの為に自分のできることをすること。
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写真は、雨上がりの美しい朝、潤に満ちた澄んだ空氣の中、朝日に照らされるビオラがかわいいなーと☆彡
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