ようやく、風に交じって、キンモクセイの香りがそこはかとなく漂う季節になりましたね。
猛暑が長かったせいなのか、今年はなかなか香って来ず、キンモクセイどうしちゃったかなーと思っていたところだったので、とても嬉しいです。
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「バラが言ったことではなく、してくれたことを見てあげなくちゃいけなかったんだ。」
「バラはあんなにいい香りで僕の星を満たしてくれたのに、僕はそのバラを置き去りにしてきてしまった。」
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キンモクセイの香りを味わいながら、先日見たばかりの東京のノーヴィレパートリーシアターの舞台「星の王子さま」のワンシーンを想いだしました。
「大切なものは目に見えないんだよ。」
という狐の言葉と同じくらい、心に刺さる言葉です。
言いたい放題わがままな薔薇の言葉にすっかり辟易してしまった王子様は、バラが自分の星をいい香りで満たしてくれたこと、おかげで自分はとてもしあわせだったことに氣づいて愕然とします。
大切なものは目に見えないから、間違えちゃう。
こういうことって近しい人間関係ほどよくあることですよねTT。
「言葉ではなく行動を見る」
人間関係においてだけでなく、物事の本質を見極めたい時、こういう視点に助けられることがあります。
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東京ノーヴィの「星の王子さま」は、なんと能楽堂での舞台でした。
金髪アフロの王子様は、白い仮面をかぶっていたし!
背景は松の木一本。
それゆえに、役者さんたちの一挙手一投足が際立ち、その声、動き、にじみでるものに集中することができたように思います。
役者さんたちの抑制された動きの中に、のびやかに広がる時間と空間を見ているようでした。
和の装束をベースに工夫を凝らした衣装もとても美しかった。
よく知っているお話だけに、こんな風に表現するんだー、ととても楽しく観ることができました。
魂がとてもリラックスし、生きる糧をいただいたパフォーマンス空間でした。
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そんな余韻の中眠りについた夜。
とても不思議な夢を見た。
人ではない存在がわたしの傍らに来て、「見えるようにこんな格好をしている」というような事を言うので、「それはもう本当にわかりやすくよく見えますよ!」と答えたら、大笑いしてわたしに抱きついてきた。
その瞬間に、せまってくるその存在の顔を間近で見たのだが、鼻筋の通ったお目目ぱっちりのお爺さんだった。
それはとても奥行きのあるふくよかなまなざしだった。
目があった時、分かりあっているというとても安心した感覚がわたしの中に広がった。
至福に満たちた美しい体験だった。
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目覚めてトイレにたった時も、その感触は続いていた。
「はて、これはなんだろう???」と思った時、夢での出来事を思いだした。
そうだ、あのお爺さんの目。
あの目を見た時にこの感触に包まれたんだった。
そうだ、そう。
この感覚を抱いて生きていかなければ。
大切なことを想いださせてもらった。
(その後、数時間は治癒活動が活性化し、眠れなかった。手ごわく残っている頭部から首肩の氣の凝りがゆるんでいくのを観察しつつ、レイキをしてそれを促進させた。こんな風に体験したことがきっかけとなって、体にこうした変化が起こることはわたしにとってとても喜ばしいことだ。)
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東京ノーヴィの星の王子様は、わたしの夢にとんでもない贈り物を届けてくれた。
それはきっと、愛そのものの微笑みだったんだと思う。
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