沖縄への旅 その3 久高島
二日目はいよいよ久高島へ移動。
そんなわくわくをかかえながら、まずは、朝の太極拳!
とはいえ、那覇のホテルの近くはビルがぎっしり。
思いのほか、太極拳ができるような土の緑地を見つけられませんでした。
それでもなんとかなるだろう、と、早朝にホテルを出ると・・・。
はじめに目に留まったのは、バス通りの植込みに咲いていた赤いハイビスカス。
かわいいあぁ、と愛でることしばし。
朝日が雲の割れ目から顔をだし、美しい光でわたしたちを照らしてくれました。
そこは、ちょうど、ホテルから出てくる人をあてにしてタクシーが待機している道路に面していたこともあり。
タクシーのおじさんに、「タクシー?」と勘違いされてしまいましたが、いかにも沖縄の人だなぁという顔立ちと、笑顔のやりとりに心が和みました。
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ちょうど、ホテルの向いは、大きな県庁のビルがあり、その前の広場は石畳だけれど体を動かせるスペースがありました。
ガジュマルたちもいていい感じです。
ふと、ふるびたガジュマルが気になってその傍らで套路をさせてもらうと・・・。
体がちがう
心がちがう
わたしの内を巡る、この土地のエネルギーがうれしくて、85式の套路は前半だけでお腹いっぱいに。
「出会う人はみな天使だなぁ」
そんな心のひとりごとが沸き起こる、すばらしいひとときでした。
(まさに、良き思い込みの創造ですね!)
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ホテルに戻ると、この日は朝食をとらず、久高島へと船が出る港へ向かいます。
車で40分ほど。
すこし那覇を離れると、高くはない山並みの緑の手前に民家が点在する風景が広がってきます。
青い空。
温かな風。
はじめて足を踏み入れる久高島。
どんなところだろうと思いながら、運転席のうしろで、わたしはワクワクしながら車窓から行き過ぎる風景を眺めていました。
フェリーの出る安座真港につくと、みな一斉に、青い海に感動!!!
でも、「沖縄の海のブルーはこんなものじゃないのよ。」と、今回のイベント企画者のおひとり、クラリスのたえこさんがひとこと。
雲が少ないともっとブルーがうつくしいのだそうです。
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11:30安座真港発の高速船のゆれははんぱなかったです。
船室の一段さがった前の方があいていたので、そこに座ったのですが。
船室の壁をみると「船室の前部分は揺れるので、乗り物に弱い方は、後方にお座りください。」の張り紙が。
壁にはいろんなご案内があったのですが、そのどれもが美しい手書きでした。
プライベートではまだしも、公共の場でこうした手書きをみることはほとんどないので新鮮でしたね。
ひとつひとつ手作り、という暮らしを大切にしているんだなぁというイメージと相まって、心に染み入る光景となりました。
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この日は、確かに揺れました。遊園地のジェットコースターばりでしたね。
帰りの高速船はこれほどではなかったのですが。(今度はフェリーにのってゆったりと海上をたのしみたいものです。)
この揺れに抵抗すると、気持ちが悪くなると思ったので、揺れの勢いに体をゆだねてみました。
まるで、ロデオにのっているようでしたけれど。コツがつかめてくるとなかなか楽しい体験でした。
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高速船で、およそ15分ほど。
ついに久高島に到着!!!
ほんとうに、なんにもない!!!
のんび~りした感じがただよっていて、自然に気持ちがゆったりします。
この地を歩いているだけで、なんにもないけどすべてある、という感じのしあわせに満ちてきます。
島のほとんどは共有地とされていて、住人は誰一人土地を所有していないのだそうです。
だからでしょうね。いわゆる、開発の手が一切はいっていないのですね。
わたしは、この感覚がとても気に入りましたね。
そして、土地を所有するのでなく、共有地として分け合って暮らすというのも、すばらしい概念だなぁ、と思いました。
今や得難いものになってしまった、自然や水、空気を守るには、とてもよいアイデアなんじゃないかな、と。
そういう意味でも久高島が大好きになりましたよ^^。
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冒頭の写真は、久高島の港近くにあるレストランとくじんのお庭から見える景色。
ここ、とくじんのお料理もとてもおいしかった!!!自然でやさしい味。きっと、定食を毎日たべても飽きないなぁ^^。
久高島には、ねこがいっぱい。
観光客がおやつをくれるのを知っているので、とっても人懐っこいです。
こちらは、とくじんのお庭でであったねこちゃん。
特別に猫好きでもないわたしですが、なぜだか、わたしに馴染んでくれました。
おやつ持ってなかったんですけどね(笑)。
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さて、この日の午後は、いよいよカベール岬!