さようなら&ありがとう「カンガルーカフェ」
「すてきなカフェがあるよ」
妹から教えてもらったのが、もう何年も前。
以来、わたしたち夫婦にとってもお気に入りの場所になりました。
ここ数年は、月に一度は通っていました。
窓辺からは借景の緑が美しく、涼やかな風が通り抜ける、心地良い空間でした。
焼きたてのパンで作られるサンドイッチ、豆の鮮度にこだわったコーヒー、マフィンやキッシュ・・・。
どれもこれもみな、おいしくて!!!
ていねいに愛情いっぱいで作らていることが見た目にも伝わってきます。
☆
「そうだよね、こういうことが大事だよね。」
ここに来ると、おいしいだけじゃなく、そんなこともかみしめながら、魂がよろこぶひと時を過ごさせていただいておりました。
このブログのサイドバーにある「木を植えましょう」にもここで出会いました。
ある時。
わたしが、その本を手に取って、なかば興奮してみていると、奥様がかたわらに寄ってきて「わたしも、それ読んで少し変わったんです」と耳打ちしてくださったことが懐かしいです。
☆
「カンガルー、8月で終わっちゃうんだって!!!」
(安心してください。一階のパン屋さんは大丈夫です^^)
先日、妹からそんなメールが届きました。
寂しいですが、仕方がありませんね。
これもまた、新しい始まりです!
ということで、今月は最後のお別れに。
そして、ありがとうの気持ちいっぱいでひと時を過ごさせていただきました。
いつもは、チャイなんかを頼むのですが、最後の今日は、カンガルー自慢のコーヒーをわたしもオーダー。
大好きな「あんず寒天」も食べ納めしました。
こうした小さなスイーツも、素材のバランスとセンスがよくって、わたしの好みにぴったりでした。
☆
お客様が途絶えたひと時。
空間はお店の方とわたしたち夫婦二人だけに。
そこで、記念撮影タイム。
お気に入りの風景と、見納めとなるカフェのメニューをカメラに収めました。
☆
お会計の時に、感謝の気持ちを伝え、奥様には握手をしていただきました。
そうしたら・・・。
「あれ、お好きでしたら差し上げますよ」
と、いつも、お店にある大きなテーブルの真ん中をステージに、音楽を奏でていた二人を指さしました。(冒頭の写真にあるアイアンのアート作品です)
「え!いいんですか!」
ここに来ると、必ず眺めていた二人。
広いテーブルの真ん中でたたずむその姿。
とても絵になるんですよね。
☆
お言葉に甘えてちゃっかりいただいてきました。
圭さんの絵の前に置いたら、きっと素敵だろうな~。
人々の憩いの場所にいた二人。
たくさんの人々の心に寄り添い、きっといろんな音楽を奏でていたことでしょう。
さぁ、これからは、ステージを風の城にうつして。
あたらしい、君たちの時代のはじまりだよ!!!