「人生フルーツ」と「弱虫な自分」
年々、土のある暮らしをしたいという気持ちが強くなってきているのを感じています。
先日、アナスタシアの最新刊を読んだ時もそれを切に感じました。
より自然に、よりゆったりと。
コツコツと好きなことを続けて、穏やかに楽しく生きていきたい。
最近では、世間の大勢を行く時の流れと、わたしの中をゆったりとおだやかに流れる時の流れとのギャップを 少し切なくも感じながら、自分の中に流れる時のリズムを大切にしていくことのできる今をしあわせに思っています。
☆
そんな折。
「人生フルーツ」という映画に出会いました。
実りをもたらすゆたかな土を。
人間らしい暮らしを。
未来の子供たちの世代にまで伝えたい。
そんな想いを秘めて日々の暮らしを営む、あわせて177才のご夫婦の生きざまを描いたドキュメンタリー映画です。
コツコツと。
時をためるように、ゆっくりと丁寧に日々を過ごす。
山を伐採して建てられたニュータウンに購入した土地に、土を入れ、雑木林をつくり、果樹を育て、野菜を作る。
それは、自分たちでできることは自分たちでするという、何かを生み出す暮らしでした。
山は伐採されてしまったけれど、一人一人が敷地に雑木林を造れば、森の中に住んでいるようになるんじゃないか、という実験がしたかったというのは建築家のご主人、修一さんの言葉です。
映画から伝わってくるご夫婦のありように、わたしの琴線は深く揺さぶられ、ハンカチなしではみられませんでした。
うんうん、わたしも、こういう生き方がしたいんだなぁ、と思いました。
もちろん、わたしなりに、ということになりますが。
この映画、川崎では上映は29日までなのですが、すでにアンコール上映ということで、わたしたちが観た日は小さな劇場のチケットは完売でした。
まだ公開している地域もあるようですので、ご興味のある方はぜひ足を運んでみてくださいね。
くれぐれもハンカチをお忘れなく、笑!
☆
映画を見終わって、ふと、もう何年も前に購入して、読まずじまいだった本のことを思い出しました。
今はもうなくなってしまったカフェで出会いました。
すぐに欲しいと思って取り寄せたのにもかかわらず、その時は読むことなく、しばらくは部屋に飾り、いつしか本棚の中へ。
「ひょっとして・・・。」
映画を見終わって、あらためて手にとってみると、なんと人生フルーツのご夫婦の暮らしぶりをききがたりでまとめたものでした。
今こそ、読むタイミングだったのですね。
映画を見ているからこそ、ご夫婦の人となりがリアルに感じられ、言葉たちがいっそうの力をもってわたしに語りかけてくれます。
まだ、全部はよんでいないのですが。
プロローグの修一さんのことばより、思わずうなってしまった部分をご紹介させていただきますね。
雑草のように僕らはタフなんですけれど、内心、とても弱虫なもんですから。こうやって生き延びる資質でいちばん大事なことは、弱虫なことですね。弱虫だと割合シャープに、いろんなことを受け取れます。強気になるとダメ。感性が麻痺して感じられることも、感じられなくなってしまう。
このくだりにぐっときてしまいました。
わたしは、昔は強気なタイプだったのですが、自分の心に素直に生きるようになってから、自分の弱さを知ることってものすごく大事なことだなと気が付くようになりました。
自分らしく生きることと、自分の中の弱さをみとめることはセットのように感じています。
他人にもやさしくなれますしね。
もちろん、レイキで言えばヒビキを感じる力のアップにもつながると思いますよ(^_-)-☆
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この日みた映画と。
もう何年も前に買った本。
点と点がひとつにつながった日。
あの日、本をかった時には、もうこの映画を観ることが決まっていたのかもしれないな。
そう思うと、宇宙の心にくい演出に感謝せずにはいられません。
生きていると、おもしろいことがありますね。
人生フルーツ、でいきたいものです!
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冒頭の写真は、いつもお世話になっている近所の公園です。
新緑が美しいこの季節、緑のまばゆさにはいつでも心を奪われてしまいます。
わたしが身心すこやかでいられるのもこの公園のおかげなんですよ^^。