魂への心くばり~鎌田實著「がんばらない」より~

父の入院する病院で出会った一冊の本。

がんばらない (集英社文庫)

はじめは、氣楽な人生の勧めでも説いたものだろうと氣にしなかった。

しかし、病院の書籍コーナーの前を通るたび、このタイトルと何度も目が会う、笑!

ようやく手にしてみたところ、何氣なく開いたページの見出しが、「板挟みにあったオチンチン」。

「!!!」

なんのこっちゃと思ってその場で立ち読みしたら、「このお医者さん、なんてすばらしい方なんだろう!!!」と感銘を受けてしまい、初めから読むことにした。

読み進めるごとに、「こんなお医者さんがいたんだ!!!」という感動とともに、何度も胸が熱くなり、涙がこぼれた。

西洋医療が、今や人の魂への心くばりを忘れてしまっている部分があることを十分認識しつつも、患者さんの魂に寄り添うようなあたたかな医療をめざし、諏訪中央病院の立て直しを通じてそれを実現してきた医師鎌田實さんの著書でした。

折しも、父が入院し、お医者様をはじめ看護師さんのみなさん、リハビリの先生などたくさんの医療関係の方々にお世話になる中で、こうした分野の仕事を選んでいる皆さんへの敬意を感じている時でした。

父のお世話になっている病院は、地元では股関節の手術ではとても有名です。

院内は清潔で、観葉植物の手入れも行き届いています。フロアの各所に写真やアーティストの作品が展示されていて心が和みます。

そういう心づかいがあるのがとても嬉しいのです。

ある時、トイレに用意されている新聞紙に氣がつきました。おむつを包んで捨てることができるよう、一枚ずつきれいに折りたたまれ、使いやすく収納されています。その新聞紙のたたずまいの美しさを感じた時、この病院の精神性を見た思いがしました。

そんなことも重なって、長年医師として活動してきた著者の人となりや生き様が深く心に沁みたのです。

人という存在がただの物質ではないこと。

それは命であり魂であるということ。

そういうことを心の底から実感し理解している人が、医師として患者さんや看護師さん、地域の方々とかかわってきたエピソードはどれも温かく、何度も何度も魂が熱くなりました。

看護教育にもかかわっていた鎌田先生。

「勉強はできなくても、基本に看護が好きであることがどうしても必要である。看護することを大事にできない人は、いくら勉強させても成長しないことがわかった。ぼくらの学校の教育は愛情にあふれているが、とても厳しい。」

著書の中にこんなくだりがありました。

夜も父に付き添っている母からは、夜勤の看護師さんとのやりとりをいろいろと聴かされています。

父に接してくださるさまざまな看護師さんたち。その中で、看護が好きでそれを大事にできている人がどれだけいるのだろうか・・・。

とはいえ、医療の現場にかかわる方たちへのわたしの敬意は変わることはありません。

今となっては笑って話せるユーモアたっぷりの昔話として紹介されていた「板挟みにあったオチンチン」。みなさんにも、大いに笑って、そして、魂で泣いていただきたいたいです。

写真は、先日出会った雪柳。そのちいさな白い花のエネルギーの清々しさに思わず息をのんだ瞬間でした。

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