「好き」にたどり着く
「しなければならないことを好きになりなさい。」
インドのある聖者のことばである。
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夏がすっかり暑くなって、窓辺の鉢植えはハーブを植えてしのいだ今年の夏。
窓をあけるとふわっと立ち込めるその香りに何度癒されたことだろう。
ようやく、すっかり勢いのなくなったハーブを別の鉢に植え替えて、あたたかな軒下に移動させることができた。
かわりに、窓辺には冬の女王パンジーを。ふだんは、紫からピンク系でまとめるのだけれど、今年は思い切ってオレンジを入れた。
そのパンジーのオレンジ色を見た時に感じた、瑞々しい果実の果汁を想わせる透明な色の音が忘れられなかったから。
みなさんを最初にお迎えする玄関先には、これまた初めてのアネモネを。
いつの頃からか、その姿を見ると好きという衝撃が花の中でももっとも強くハートの奥底から生まれて来るアネモネ。
うまく咲き続けてくれるかわからないけれどチャレンジしたかった。
オリーブの樹の植わっている花壇にも少しだけ手を入れたので、2日がかりになってしまったけれど、ひさしぶりに時間を氣にすることなく黙々と土いじりをするのは楽しかった。
自分の少し深いレベルにある「好き」に出会ったように感じた。
決して刺激的というのではない。
心の奥底に流れる穏やかな水面の輝きとともにある豊かな静寂だ。
それは、向こうからやってきてくれるものではない。自分から耳を済ませていかなければ捉えることができないものだ。
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しなければならないことを好きになる。
これを表面的に行うことは、ものすごく辛い心の拷問でしかない。
しかし、どんな事も、深い心の静寂のレベルから向き合うことができれば、そこに何かしら肯定的な意味を見出すことが出来る。
わたしは料理好きではないけれど、かといって外食ばかりも飽きるので、できるだけ食事の用意はするようにしている。
この時、素材を慈しむ心を感じながら料理をすると、簡単なものでも何とも軽やかで美味しい料理ができる。
もちろん、いつもとはいかないけれど「料理めんどうだなー」と感じるよりも深い静寂のレベルから取り組むことができた時、「料理も悪くないね!」と思えます。
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日常の中で、ひとつでもふたつでも、こうした心のレベルから取り組むことで、お金では買うことのできない豊かさを味わうことができます。
掃除なんかも、自分の中にある心の部屋も同時に清まっていくような実感が持てると、決して面倒なことではなく、そこに愛を注ぐ行為になります。
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