愛しさが湧く時
わたしが住んでいる地域では、ごみ捨て場の掃除当番があります。
利用する住民が、ひと月ごとに交代でゴミ捨て場を掃除するのです。
おかげさまで、ほうきと塵取りをもってゴミ捨て場にいっても、回収するごみもさして無く戻るということがほとんどです。
しかし、こんなことがありました。
☆
この2月はうちが当番。
先日、朝、ごみを出しにいくと、ゴミ捨て場の横っちょに、段ボールの小さな包みが転がっているのを見つけました。
「何だろう?」
その包みに近寄ってみると、段ボールの包みの中には広告類の束が少しあって、その奥にはなんと、中身がはいったままの瓶が4本、隠れるようにありました。
☆
「あー、これは面倒なものを見つけてしまった!!!」と思うと同時に、
「誰だーこんな事したのはー!!!」という悲しみ。
☆
未開封の青汁の粉末が1本。
未開封の焼き肉のたれが1本。
残りの2本は、中身がガッチガチに固まった「加糖ハチミツ」。
1本は未開封で1本は使いかけでした。
☆
見なかったことにもできないので、持ち帰り、家で中身を処分して、あらためて別の日にビン・缶のゴミとして出すことにしました。
青汁の粉末と焼き肉のたれは簡単に中身を出すことができました。
ハチミツは懸命に中身を掻きだしましたが半分以上中身が残ってしまったので、どちらの瓶も湯煎で中身を柔らかくすることにしました。
☆
二度程湯煎したら、だいぶ中身が柔らかくなりました。
「やれやれ。」
中身を取り出そうと思った時、ふと、面倒だと思っていたビンに対して、そこはかとない愛しさが湧いてきていることに氣づきました。
それは、胸の奥からじんわりと湧く温かいエネルギーでもありました。
自分でもちょっと驚きました。
「なぜ、そんな氣持ちが湧いてきたのだろう???」
自分の家に持ち帰って処分すると決めて、その選択を実行しているうちに、それが「自分ごと」になった・・・。
「あ、そうか。」
ハチミツの瓶の中身を懸命にほじり出したり、湯煎の合間には日向に置いてみたりもして共に過ごしている間に、いつしか「自分の一部」になったんだね。
「つまり・・・」
愛しさとは、自分の一部になった時に生まれるものなのなんだ!
そんなひらめきが生まれて、心が震えました。
☆
写真は、いつかの冬の日にであったバラです。キリリと冷えた空気の中、その美しい姿に足が止まりました。
☆.。.:*・゚ ☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚ ☆.。.:*・゚
風の城で
レイキをご一緒しませんか?
・風のつどい(レイキ交流会)
2/29 参加者募集中!
☆
風の城☆Art Gallery
Art work saori nakazato
さおりさんの水彩画
ポストカード(原画)は500円から
☆.。.:*・゚ ☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚ ☆.。.:*・